お腹がいっぱいで飲んでくれなかったり、食べ物と一緒に吐いてしまうことがあるので、特に医師からの指示がない場合、薬の服用は授乳前でも差し支えありません。
新生児期、乳児期と違い、味覚も多様化し、本人に意思がでてくる分、散剤・水剤の味の好みも個人で違ってくるので、飲ませるための工夫が必要です。
嚥下ができるようになれば、スポイトなどで頬の内側にながしこむ。
咽喉の奥に入れると、咳き込みやすいので注意。スポイトがない場合はスプ-ンで少しずつ流しいれても良い。
また、ミルクを飲む乳児では、哺乳瓶の空の乳首にシロップ剤を入れて吸わせても良い。
先に乳首だけを口に入れて、乳児が吸い始めたらシロップ剤を入れるとこぼさずに服用させることができる。
水に混ぜて服用させる場合には、飲みきれる量を考慮して溶かす。
オレンジジュ-スやスポ-ツドリンクに混ぜると苦くなるものもあります。
薬を溶かしたまま長時間放置すると、苦味が増したり、効果が弱くなることがあるため、服用直前に溶解する。
小皿やスプ-ンなどに1回分をだして、数滴水をたらして団子状に練る。
きれいに洗った手で患者の上顎か頬にこすりつけて、その後湯冷ましを飲ませる。
舌先は苦味を強く感じるため、舌にのせない。
アイスクリ-ムやヨ-グルトに混ぜる方法もある。1回に食べきれる量を直前にまぜる。
患者をあお向けに寝かせる。
坐剤の先端を肛門に当てて挿入する。
この時、坐剤の先端を肛門にあてて体温で溶かしたり、あらかじめ坐剤を水で濡らして表面を滑りやすくすると挿入しやすい。
入れてから1~2分間ティッシュで押さえ、坐剤が出てこないことを確認する。
できるだけ排便後に挿入する。
一つの目安として10分以内であれば再度服用させる。
10分以上経過していれば再度服用しないで様子をみる。
坐薬が固形で残っている場合はそれをもう1度挿入し、固形が見られない時はすでに体に吸収されているとみなし、そのまま再投与せず、様子を見て、追加投与を判断します。